まえがき
※ このＳＳは、ＰＳＰゲームけいおん！のジャンルがもしギャルゲだったら、と言う設定のもとで書かれています このＳＳで何かしらの損害を受けてもグラーフは責任をとりません
※ いや、マジでけいおん！のギャルゲ、出ませんかね？出たら憂ちゃんは絶対攻略するのに、と言う願望もあります その願望がこのＳＳに表れています（笑）
※ ちなみにこのシーンはかなり後半っぽいシーンです そこの所も注意して読んでください 妙なシーンがあるかもしれませんが、そこは色々あったんだと思ってくれればオッケーです
※ ちなみに唯達が通ってる高校は女子高ですが、共学に変更した、と言う設定です この設定だけは忘れないで下さい
三日間にわたった学園祭もとうとう終わった
準備の段階から色々あったけど、最高の学園祭だったと思う
そして俺は今、一人の女の子を探して講堂に向かっている
その女の子はポニーテールが似合う下級生の女の子
一つ年上のお姉さんを慕って、何よりも大切にしてる女の子
今俺が持ってる気持ちをはっきり伝えるため、その女の子を探している
講堂の入り口を開け、彼女を探す……すると、彼女は自信のお姉さんが、数時間前にバンドを行っていた場所を眺めていた
「憂ちゃん」
「ぁ……先輩……」
入ってきた俺に気付かなかったのだろう 彼女――憂ちゃんは、心から驚いたと言わんばかりの表情を俺に見せてくれる
「どうしてここが……」
「梓ちゃんと純ちゃんが教えてくれたんだ 憂ちゃんはきっとここだって」
「そうでしたか……」
答える憂ちゃんの笑顔は、何時もの明るさが無い その胸中には色々あるのだろう……俺にはそう思えた
けいおん！がギャルゲ化したら、きっとこんな展開になるとおもうんだ 憂√バージョン
「それで、何をしてたんだ？」
「Ｕ＆Ｉを……反芻していました……」
Ｕ＆Ｉ……憂ちゃんの姉である唯が、バンドの最後に歌った一曲 何よりも大切な妹を想って作られた歌……
「君が傍にいることを当たり前に思ってた……こんな日々がずっとずぅっと続くんだと思ってたよ……」
すると憂ちゃんは突然、その歌の一節を小さい声で口ずさみ始めた
その部分はきっと、妹に甘えてばかりだった姉が、妹離れをする決意を表したものなんだろう
そして……何よりも大切な妹を、俺に任せる事を伝えるための一節なんだろう――
「先輩……」
ステージを見ていた憂ちゃんは、いつの間にか、俺の方を見上げていた
「私……お姉ちゃんや、和ちゃんや皆さんの気持ちを、考えて無かったんですね……」
憂ちゃんの瞳は、何処までも真剣で――まっすぐ俺を見つめて離さない
「そして、先輩の気持ちも……ちっとも考えて無かった……」
「憂ちゃん……」
そしてその真剣な瞳は、大粒の涙を浮かべていた……
気付けば俺は、憂ちゃんの小さな体を優しく抱き寄せていた
「憂ちゃん、大好きだよ」
「はい……」
その時、携帯電話が震える ……普段のユルさが嘘のように早い……流石に空気を読んだか？
その携帯を憂ちゃんに渡して、メールを見るようにさせる
内容は……
「内容が固まらないから、もうちょっとだけ待って 平沢唯……」
「ヒラサワァァァァァ！クウキヨメェェェェェェェ！！！！」
全く、憂ちゃんを幸せにしたいなら、もうちょっと内容を考えてほしいモンだぜ……
そんなこんなでまたメールがまた来たようだ
「ぁ……！」
その内容を読んだ憂ちゃんの目から、次々に大きな涙が落ちて行く……
そんな彼女を優しく抱きしめて上げる
「先輩……」
涙を流しながらも、俺を見上げるその表情は、最高に可愛らしい最高の笑顔だった
携帯を返してもらって画面を見ると、そこには「彼を幸せにしないと、憂でも許さないからね！」と言う文面が現れる
「なんか俺に言うべきセリフな気がするのは気のせいか？」
「律さんがそうするように仕向けたかもしれませんね」
クスクスと笑いながら憂ちゃんは笑顔を見せてくれる
その笑顔が可愛らしくて、愛おしくて、思わず抱き寄せてしまう
「うん、唯の気持ちが良く分かる……」
「……？」
「憂ちゃんの体、柔らかくて暖かくて、抱き心地は最高だ……添い寝のお供にもどうぞ、って感じだな」
「もぉ……先輩のえっち……」
言葉とは裏腹に、憂ちゃんは「ぽ〜……」と照れたような表情になる うむ、可愛い笑顔だ
「あの……先輩……」
「なんだ？」
「これからも、よろしくお願いしますね……」
「ああ、これからもずっと、な」
……こうして長かった文化祭も終わった……
準備の段階から、文化祭とは別の意味で色々と大変だったが、それだけに最高の結果を得れた気がした――――！
終わり
あとがき
とりあえず言いたい事の大半は前書きに言っておきました（笑）
でも憂ちゃんって良い子ですよねぇ……律じゃないけど、妹でも良いから欲しいですよねぇ……（笑）